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【報告】第4,5回日本語学習支援ボランティア研修会「地球っ子グループの実践に学ぶ」

さいたま市を拠点に、外国につながる親子に寄り添うユニークな活動を展開している地球っ子グループの3団体。それぞれの実践と理念を各代表の方に紹介いただき、懇談し交流を深めました。

日時 第4回:2021年10月30日(土) 14:00~16:00
第5回:2021年11月 6日(土)  14:00~16:00
会場 Zoomミーティングルーム
内容 第4回は、地球っ子クラブ2000(活動型親子日本語教室)/高柳なな枝氏、多文化子育ての会Coconico(子育て中の親子の居場所)/井上くみ子氏、あそび舎(や)てんきりん(多文化・多世代の学びの場)/芳賀洋子氏―地球っ子グループ3団体それぞれの実践と理念を各代表から紹介していただいた後、質疑応答、懇談をにぎやかに楽しく行いました。
体験と学習言語を結び付ける活動、自分や友達の母語、母文化を大切にし自尊感情、自己肯定感、アイデンティティを育む活動等々、子ども支援に取り入れたい基盤となる考え方、具体例を学ぶことができました。
第5回は、文化庁から委託を受け地球っ子グループが制作した実践アイデア集『今日からいっしょに』をベースに、講師の芳賀さんと対話しながらグループの理念などをときほぐしていきました。途中ベンガル語の表音文字を使って自分の名前を書いてみるなどのワークをはさみ、外国につながる人の「わからない気持ち」を体験したりもしました。
「おなじって嬉しい! ちがうって楽しい!」グループの話をする中で何度も出てくるこのフレーズ。これは多様性を楽しむ心を持った、みんなが生きやすい街、多文化共生の街に重なるもの。対話をするための対話の場づくりではなく、いっしょに何かを楽しむ中からやさしい日本語による対話が生まれ、対等な人間関係が育まれていくという考え方、地球っ子が大切にしていることのひとつだそうです。  
感想  
アンケート結果を見ますと、大半の参加者は地球っ子グループの実践に新鮮な刺激を覚えたようです。以下いくつか紹介します。
・正直カルチャーショックであった。まず、日本語クラスとして閉じた空間ではないことが新鮮。自然な形で「仕掛け」がなされているのには、ただただ感心しました。
・研修会というと教え方、文法などが多いと思いますが、今回のような交流が一番身につく会話力につながると思いました。
・HIFAに入ったばかりの自分にとって、とても参考になりました。まだわからなことだらけですが、楽しくつながって長続きする関係を作れる方向に持っていくヒントが少しわかったような気がします。
・各国の絵本を使って、親子の自尊感情を育てる試みをやってみたい。
・寄り添うことの意味、自分自身が変わること、対話をするための楽しい活動の場づくり等々、これまでの活動で欠けていたたくさんのことが、言語化していただいたことにより少しクリアーになってきた気がしています。
参加者 第4回:18名(うち外国ルーツ会員1名、他は日本人会員)
第5回:15名(うち外国ルーツ会員1名、他は日本人会員)

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