多文化共生推進の活動

多文化共生推進の活動
 日本に在留する外国籍の人は、2020年5月末時点で295万人、総人口の約2.3%、就労する外国籍の人は165万人、と過去最多を記録しています。
 日野市の状況をみると、外国籍の人は2020年9月末時点で77ヵ国からの3,290人、総人口の約1.8%となっています。またこの他に、外国にルーツのある日本国籍市民も大勢いると推測されます。
 国籍、民族、宗教、慣習などの違いを認め合うというのは、もちろん簡単なことではありません。異なるものを排除しようとする働きは、生き物の本能的なものとさえ言えることでもあります。
 それでも「こんにちは」の挨拶の一言は、異文化間の相互理解の確実な第一歩となります。HIFAでは、そんな草の根の市民活動を行っていきます。HIFAの活動は、すべてが多文化共生推進の活動ですが、以下は多文化共生推進委員会としてのものです。

【多文化共生の地域づくり】
1 公開講演会
 2017年度から毎年1回、協会が課題と感じていることをテーマに、第一人者に講演していただきます。
 会員だけでなく、日野市民や、テーマに関心のある皆さんが参加できるよう公開講演会としています。
 これまで、下記の講演会を開催しました。

年度 開催日 テーマ 講師
17 2018/1/20(土) 「外国につながる子どもたちは、今」 中山眞理子 氏
東京の日本語教育を
考える会代表
18 2018/9/22(土) 近未来のニッポンの姿~多文化共生の
地域社会を考える~
小山紳一郎 氏
明治大学大学院
兼任講師
19 2019/10/26(土) 「やさしい日本語」を話しましょう 岩田一成 氏
聖心女子大学日本語
日本文学科准教授
20 2021/1/30(土) 日本で働く外国人労働者 鈴木江理子 氏
国士舘大学 
文学部教授

2 多文化共生市民講座
 2017年度から毎年1回、多文化共生を進める手がかりを求め、学びの場として講座を開設しています。
 会員だけでなく、日野市民や、多文化共生を進めることに関心のある方が参加できる講座としています。これまで下記の講座を開催しました。

年度 開催日 テーマ 講師
17 2018/2/17(土) 再発見!多文化な人々が暮すまち、日野
~多文化共生をどうやって進めるの?~
荻村哲朗 氏
神奈川大学法学部
非常勤講師
18 2019/1/26(土) 異文化の中で災害弱者をつくらないため
に外国人と日本人とで“今できること”
荻村哲朗 氏
神奈川大学法学部
非常勤講師
19 2020/1/25(土) 「地域日本語教育の展開と多文化共生社
会」共生社会を支える地域の住民として
学び、協働し、貢献するということ
~入管法の改正を踏まえつつ~
野山広 氏
国立国語研究所
准教授
20 新型コロナ感染症拡大のため中止

 
3 地域ネットワークへの参加
 日野まちづくり市民フェアや地域懇談会に参加しています。

4 多文化相互理解のための交流活動
 協会内外の外国人、日本人が集まり、おしゃべりする場をつくっています。
 場を取り仕切るのは、外国ルーツの人。自然と心の内が吐露されるような、いい雰囲気ができてきます。
 また、協会内外の外国ルーツの方を招き、その方の地域とのかかわり方や、出身国の文化などを紹介していただき、参加者で共有する懇談会も開いています。毎回いろいろな国の話が聞ける、楽しい場となっています。

【在住外国人の生活支援】
1 防災・減災の活動
 ① 外国人のための防災・減災教室 : 防災・減災の基礎知識を外国人会員等に共有してもら
  い、安全な生活を確保できるようにするため、毎年開催しています。
 ② 他に、災害の実相を外国ルーツの方に理解してもらうため、防災訓練の実施や、地域自
  治会の防災訓練への参加をしています。
 ③ 東京都国際交流委員会が毎年開催する災害時多言語翻訳シミュレーションに参加してい
  ます。

2 多文化学習室の開催
 実際的な種々の生活情報等を学ぶ場として、学習会を開催しています。
 2019年度は「どうしたらいいの?プラスチックごみ ―新しいゴミ出しのルールを学習しましょう-」というテーマで学びました。

【各種支援活動に関する支援者研修】
 多文化共生の実現に向け、これから取り組んでいこうとしている支援活動について、先進団体の活動に学んだり、専門の講師の方の講座を開いたりしています。
 これまで次のようなテーマで学びました。
 ① 「やさしい日本語」の基礎知識、実践講座
 ② 「東村山市外国人市民のための相談事業に学ぼう」

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